"TREASURE OF FANTOMA"   MIDNIGHT EDITION/ 1998年1月 第5号

制作の恥話● 女の子との電話を切る時、「バイバイ」と「じゃーね」が一緒になって「じゃいじゃい」と言ってしまった事があります。



 万歳!万歳! ローゼンクランツ! 
万歳女優 美津乃あわ(名優と言えば美津乃、美津乃と言えば名優) 

 お〜ほほほほほほッッ!! 名優美津乃あわざます。
 さぁさぁ、いよいよ「えん魔版ハムレット」がカミングスーン、ヴィダルサスーンざます! 初演を見た人も見てない馬鹿も、私の演じるニュー・ローゼンクランツ役を見てうっとりするざます! 英国ロイヤルシェイクスピア・シアターで演じられる「古典版ローゼンクランツ」と、新大阪殿様キングスシェイクスピア・シアターで演じる「美津乃あわ版ローゼンクランツ」とでは一味も二味も違うざます。蜷川と桂枝雀と言う二大舞台人(ハゲ共通 )もこの私を見て「おおッ! 本当の主役はハムレットではなくローゼンクランツなり!」と完全に脱毛し、こうのたまった程ざます。

 さらに私がいなくては全く無能の演出家/伊藤えん魔の枕元にシェイクスピア本人の霊が立ち、こう語ったと聞く。
 「次の『えん魔版ハムレット』はこうするピア。まず、オープニングには美しい羽根を背負ったローゼンクランツがせりあがり、愛のメドレーを歌いまくるピア。そして次に銀橋の上でスポットを浴びたローゼンクランツが観客から沢山のおひねりを貰うピア。さらに物語のクライマックスで、男役は全てローゼンクランツに恋をし、愛の告白と共に壮絶に殉死するピア。エンディングにはスモーク紙吹雪が乱舞する中、彼女が巨大な階段を降りてくるピア。これで成功間違い無しェイクスピア。ふぉっふぉっふぉ! それじゃグッドバイ・イングランド・ローズ! それにしてもエルトン・ジョンの奴、ぼろ儲けだったピア! チッ、うまくやりやがったピア」
 彼はそう言い残し、ハゲ頭をなでながら去ったそうざますわ。

 ☆そして、歌舞伎界では・・・、
 「市川猿之助・美津乃あわ共演 ローゼンクランツ宙吊り」
 ☆宝塚歌劇団において・・・、
 「グランドレビュー・誰がためにローゼンクランツ」
 ☆ついにハリウッド進出。リュック・ベッソン監督による・・・、
 
「レオンの愛した女・その名はローゼンクランツ」

 などなど。(ドナドナド〜ナ〜ド〜ナ〜♪) きっと大当たりするざますわ・ 年末は紅白歌合戦の中継スペシャルゲストとして私はスペースシャトルに乗って土井さんと故障した衛星をわし掴みにする予定ざます。おお、すばらしい美津乃あわ演ずるローゼンクランツ! 万歳、美津乃あわ!・・・何か文句あんのかざますっ!?





制作の恥話● 「お疲れさん」と言おうとして「お疲れちゃん」と言ってしまった事があります。あと、「さよならさん!」とか。



『ヴァイオリン で ポン! 〜宝塚歌劇偏〜』        西村親分

 紅のヴァイオリン一つ引っさげて、誰が呼んだか「さすらいの4弦ヤコブ病じじい」西へ東へ旅から旅へ、それが私の生きる道。

 アッシ、西村の次郎長が日夜せっせとヴァイオリンを弾いて銭を儲けていることは、よく御存じだと思いやす。今回はアッシの見てめぇりやした音楽会の裏話のひとつを聞かせてみせやしょうかい。まず今回は劇団と名のつく団体で、日本で一等有名なところと言やぁ、やっぱり「宝塚の歌劇一家」でやしょう。

 宝塚歌劇には月・雪・花・星の四つの組があって、それぞれのトップスターが取り仕切っておりやす。なんでも来年からぁ一つ増えて、五つの組になるそうで、また揉め事が起きなきゃいいんですがね。しかし、大劇場での毎日の公演が、生のオーケストラ演奏で行われていることをご存知で? しかも、2つのオーケストラが初日〜中日までの前半と、中日〜千秋楽まで後半とを交替で演奏している事はあまり知られていない事でやして御免やしておくれやして。実はこのオーケストラにゃ、アッシの兄弟達が多くいるんでさ。アッシも及ばずながら、たまに演奏しに行く事が多くありやす。

 そこはさすが天下の宝塚一家。皆々様、大変よくしてくれるんでごぜぇやす。安寿ミラの姉御からはよく饅頭を頂きやした。大地真央の大姉御なんざ、御自身が握ったちまきを配ってまわる始末。この間なんざ、シングルマザーの天海祐希の姉御が「西村の爺さん、いつも小気味のいいヴァイオリンを有難うよ。さ、これをお飲み」と、飲みかけのマミーを差し出してくれるじゃありやせんか!? アッシは夢心地で頂戴いたしやした。何故かその後、腹をこわしやしたが。

 そんな毎日を過ごしながら、来週はなんでも松平健の旦那が川で拾った桃をくれると言うので、今から大変楽しみにしている訳なんで。ゴージャスな話でござんす・・・。そんじゃ、どちら様も御免なすって!

〜追伸〜

 大地の姉御にゃ内緒でやすが、松平の旦那はよく色っぽい目でオーケストラの楽団メンバーとお話になりやす。みんな、「あの暴れん坊将軍にゃ気をつけろ」って言ってやした。





制作の恥話● 「お疲れさん」と言おうとして「お疲れちゃん」と言ってしまった事があります。あと、「さよならさん!」とか。




伊藤えん魔の秘報
 CMに出演して来た。アサヒビールの「生1丁」というメジャーなCMだ。
昨年までは、やしきたかじんが「あきまへんなぁ」「あきまっせー!」とやってた奴だ。
 で、98年バージョンは憂歌団の木村氏が通勤電車の中で「ビール飲みたいな」と呟いた途端、杉本哲太と俺達ノリのいい乗客達がいきなりミュージカルを始めるというものだ。東京の大映撮影所で収録したのだが、早朝6時から深夜2時までかかった。撮影の間に何本のビールを飲んだ事やら。その上、差し入れのコーヒーが当然アサヒの「WANDA」(タイガー・ウッズのCM)と大量の「日本全国十六茶」だった。タップンタップン。
 他にキスミントの濃いキス野郎・小山ちゃんとか、「プチプーチレスで、ハーンハーッン」の妹などと知合いになれて少し嬉しかった。正月早々からのオンエアになるそうだ。テレビを買って見てくれ。




制作の恥話● スキーリフトの降り口。係員が「上げて上げて!」と叫ぶので両手で万歳しました。と、板が縁に引っ掛かりパニックに。なんだかなぁ、スキー・・・って思います。