■STORY

それは神をも恐れぬ
アウトロー達の物語

ある裏通りにあるさびれたレストランバー
『トゥエルブ/12』ここには何故か殺し屋が集う。
オーナーの コックは殺し屋ではないが、
店には夜毎、危険な連中が集まっては次の仕事を待つ。

今夜その店に集まったのは、数人の殺し屋達。
彼らには皆、それぞれ目立つ「顔の傷」があった。

暗い一室に男と女が集う。かわされる他愛のない話。
奴らは恐らく堅気の人間ではない。
かと言って凶悪な狂人でもない。
連中は『大きな仕事』 の前に、
自分の顔に傷をつけた『ある事件』に
ケジメをつけるつもりのようだ。
次の待ち合わせ時間までの短い一日。
断る理由のない彼らは仕事を引き受ける。
なんとなく、人生最後の乾杯を交わす奴ら。
誰からともなく、それぞれの傷のある過去を語り出す。

残されたのはった1日。
彼等は自分の顔に傷をつけた過去に、
それぞれ決着をつけに立ち上がる。

妙な奴らのなんて事ないヘヴィな過去を綴る
倒れても死なぬ伊藤えん魔の次回作。
ハードボイルド世界を濃縮し、
憐れでおかしくも哀しく清々しい殺し屋達の生き様。