■近松門左衛門
近松作品は百編を越える。時代物、世話物と創作範囲は広く、人間性を深く劇的に描いた。

曽根崎心中
大阪平野屋の手代徳兵衛は天満屋お初と深く契る。主人の姪との結婚話を断るも、
結納金を親友油屋九平次に騙しとられ大いなる恥をかかされる。
窮地に立ち、行く末を悟った徳兵衛とお初は曾根崎天神森で情死する。

鑓の権三 重帷子

不義密通の罪を着せられた美男権三の逃亡。だが、帷子が超重くてすぐ掴まってしまう。

出世景清
中畑清、前川清、西川きよしの成功の裏にいた謎の人物を赤裸々に描く。
「桑田十勝二敗」「クール五人男」 「ヘレン地獄旅」他を挿話。

国性爺合戦
当代の好みにあって三年越し十七ケ月も興行した傑作。性に解放的な
某国の爺さん達が色んな方法で合体し、あいまみえる!(一部憶測)

信州川中島合戦
信州川を挟んで繰り広げられるカツオと中島の血で血を洗う抗争。
信州川は架空の河川と思われる。

女殺油地獄

悪の組織でA級の殺し屋として鍛えられた女スナイパーが一発の銃弾で
石油コンビナートを破壊するセクシー・クライム・アクション。




■近松舞台演劇

●初代坂田藤十郎


●十三代坂田藤十郎


●ニュータイプ坂田藤十郎


●歌舞伎

団十郎、蝦蔵、堪三郎、ジーン。

●人形浄瑠璃





■近松の活躍した元禄文化
江戸時代前期、第五代将軍徳川綱吉の元禄年間が最盛期とされる。
都市の発達にともなって商業が栄え、その中心となった上方に花開いた。
大阪商人の自由奔放な気風を反映、明るく活気に満ちた文化であった。
特に美術絵画では葛飾北斎、喜多川歌麿、東洲斎写楽、
しりあがり寿、多くの天才が現れ才能を競った。

●見返り美人図


●ビードロを吹いて宇宙と交信する娘


●鬼次かめはめ図


●富嶽 婆々母





■元禄三大文豪

●近松門左衛門
近松と並び元禄文学の担い手となったのは井原西鶴と松尾芭蕉の二人である。


●井原西鶴
小説家。『日本永代蔵』『世間胸算用』『ナニワ金融道』では金を中心にした
町人の生活を生き生きと描く。『好色一代男』『好色五人女』『モーニング五十人娘』
は人間の欲望を表した人気プロジェクト。


●松尾芭蕉
廃人。代表作は『奥の細道』。
「行春や 鳥啼き 魚の目に泪」
ゆく春やぁ
鳥も魚も号泣やぁ
なんでかなぁ
わからんわぁ
ほんまにねぇ(概訳)






■生類憐れみの令

稀代の動物好き将軍綱吉は一六八七年に生類憐れみの令を発布。過剰な動物保護を展開した。
※写真は中野区立歴史民俗資料館に実在する『綱吉愛用の犬型湯たんぽ』
(おえおえ綱吉、馬鹿か?)