■原作:Lewis Carroll
■脚本・演出:伊藤えん魔



■STORY

アリスは女優志望の可憐な少女。
演劇学校の元で日々演技を学んでいる。
間もなく、華やかな大舞台が企画されており、
そのオーディションのための準備をしなければならない。
しかし、どうしても自信が持てず、レッスンにも身が入らない。
また些細な事から友人達からも孤立し思い悩んでいた。

「私には友達も才能もない・・・」


そんなある日、学校の庭を1匹の兎が走り抜ける。

「大変だ大変だ! このままでは遅刻だぁ!」

兎といっても、紳士風のまさに人の身なりをしている。
腕時計を覗き込みながら、一本の古い木の根元に姿を消した。
アリスは自分の目を疑ったが、恐る恐る木の洞を覗き込む。
その瞬間、バランスを失い暗い闇の底へと落ちていくアリス。


気がつくと大小無数の扉の部屋に横たわっていた。
その扉々の向こうには、
見たこともない奇妙な世界が広がっていた。
元の世界に帰るには、そこから足を踏み出すしかない。
アリスの不思議な生還の旅が始まる。
それは出会う者すべての者達と絆を繋げる旅であり、
凄まじい戦いの始まりでもあった。

アリスを待ち受けていた強大な敵とは?
逃亡か、戦いか。敗北か、勝利か。
そして、最後に彼女が出会い、手に入れるものは?